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杖道四段への道(1)全体に公開
2010年03月21日07:47
▼3月20日(土曜日)、あれから1000日、いよいよ昇段審査の時が来た。
今回、びっくりするような対戦相手(形武道である杖道の場合は、正確には演武という。)と当たることになった。
この日のために遠くロシアからやってきたヂャーコフ・アレクセイ、47歳。

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うわっどんな大男よ!?一瞬冷や汗が出る。
しかし、武道に長けたプーチン率いる現代ロシアの人らしく、褪せたブルーグレーの瞳,、目じりが少し垂れ気味なところはご愛嬌。無口でしまった体と、武道家らしい俊敏で折り目正しい所作にまずはほっとする。

肝心の昇段審査が、午後1時から東京武道館(綾瀬)3F武道場で始まった。
審査する師範たちが並ぶ前に二組づつ出て行って、演武する。
その間、わずか6分である。・・・しかし永遠につづくような、一瞬で揮発してしまいそうな、その渦中、こめかみが、どくんどくんと大きく脈打つのがわかる。きたきたサイダー水状態の熱い情動が、しゅわーっときめ細かく暖かく身体中に満ちる、さて、いよいよだ!

ゼッケン7番:なかむら×ゼッケン8番:アレクセイ

課題の技(形)は、5本。杖と太刀を途中交代してそれぞれの技をみせる。

霞(かすみ)
太刀落(たちおとし)
雷打(らいうち)
正眼(せいがん)
乱留(みだれどめ)

学科試験は、設問が3つ(1500文字以上2000文字以内で)

1)基本を重要視して指導する意味は?
2)形の6本目について詳しく述べよ。
3)残心の必要性について詳しく述べよ。

午後3時少し前、13人中6名の合格者が発表される。
7番、8番ともに、合格!
ハラショー(すばらしい)!!!

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★アレクセイのこと、補足
かつて文豪マクシム・ゴーリキーにちなんで「ゴーリキー」と呼ばれた町、現在は、ニジニ・ノヴゴロド(露: Нижний Новгород)から来日。
現地では、合気道や杖道を教える立場の人であるらしい。
彼の名刺にあるホームページ。愛遊会が彼の本拠地か?
http://www.kobujodokai.ru/

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