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5500時間の彼方全体に公開
2006年09月12 日23:12
▼流祖祭、その2

竈門(かまど)神社境内中央に今回の流祖祭の長、神之田常盛師範が座し、初段、師範の区別なく一斉に奉納演武が 始まる。

【打太刀 大里耕平師範 仕杖 阿部修師範】
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【打太刀 山口満師範  仕杖 西村輝夫師 範】
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【打太刀 神之田常盛師範 仕杖 大里耕平師範】
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道衣は、上下同色が決まり。
藍染の濃紺あり、生成りや白あり。
あら?この白vs.白は、さの四段かな?

この人たちレベルになると、シャッターのタイミングが皆目見当つかなくなる。30年以上の稽古を積んでいて、あ る試算によれば最低でも5500時間は、杖を触っている。
うーん、いまの私では、残念だけどこの空気感を撮らえきれないや。
ともあれ、なんの変哲もない白樫の棒を操る杖道は、老若男女に道の開か れた懐の広く深いエレガントな武道である。
力ばかりでも、勢いばかりでも成らない、勝てない武道に思える。

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★杖道には初段から八段をめざす昇段の約束事があると昨日記したけど、これは一般に広めようと昭和43年(1968年)に12本 の制定形といっしょに定めたルールである。これを仮に「剣連杖道」と称して、これからの話を すすめることにする。
本来の「神道夢想流杖道」(古流という言い方もする)には、実は60本 以上の形がある。
http://homepage3.nifty.com/-samidare-/kensyuu1.html

そして修行の進捗は、公開審査で昇段してくのではなく、節目、節目に師匠に授けられる巻物によって自分を客観的 にとらえるらしい。

【今年2月の武道合宿@鹿島神宮アルバムより】
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技の名称を読みあげてみるとなかなか趣のあるものもある。
特に、最後ここまで辿りつけば免許皆伝!(口伝といわれる)極意秘伝「五夢想の杖」なんて、漢字の並びから技を想像できない。
 闇打(やみうち)
 夢枕(ゆめまくら)
 稲妻(いなづま)
  村雲(むらくも)
 導母(どうぼ)
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今日紹介の師範たちは、もちろん「神道夢想流杖道」免許皆伝であり「剣連杖道」高段者でもある。

最初、普及形の「剣連杖道」で気軽に始めたこの道だけど、その奥にある「神道夢想流杖道」の歴史や技の複雑さや 難しさに直接触れる機会を得ることは格別なことだ。

話は、トーナメントのこと、そして創始者夢想権之助の修行の地である宝満山の「普池の窟」登山へとつづく。

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