▼「
眉
山」という映画がもうすぐ封切られるらしい。
これの見所は、松嶋菜々子でも、宮本信子演じる母の秘密でもなく、ひたすら阿波踊りのかっこよさだ。
今週末封きり前の試写をみる。
ひょっとするとこりゃー徳島市のPR映像か?最良の。
徳島には、縁がある。ここに本社をおくジャストシステムがスポンサーになってネットワークアートシアター「
連
芸座」を企画運営した。
なにせ、映画の最後は盛大な阿波踊りシーン。
さっと踊りの構えにはいった踊り手たちの頭上の手、手、手、手、静止している。その静寂を破るひと声と鉦(かね)の音で一斉に手に手
が波打つ。
なんたってあの独特の鳥追笠の角度。
襟足からきりあがり笠のてっぺんまでの急カーブ。
なんて!格好いいんだろ。
ところで、これらの踊り手のグループを
○○連とい
うらしい。
「連画」と徳島の縁は、意外にこんな土地と人の躍動が運んできた必然だったのかなとも思う。
こりゃ死ぬまでに一度は、「踊る阿呆に見る阿呆、 同じ阿呆なら 踊らなそんそん」だね。
今日の阿波踊には、三味線や鳴物、または笛、胡弓(こきゆう)、尺八などを合奏して流す朝の
「ながし」と、夜の「ぞめき」とがあるが、「ながし」のほうは衰退しつつある。「ぞめき」は「きちがいおどり」ともよばれるほど熱狂的なものである。数十
人が連(れん)といわれる組をつくって、三味線、笛、鉦(かね)、太鼓に『よしこの節』の「踊る阿呆(あほう)に 見る阿呆 同じ阿呆なら 踊らな損
損」といった歌を歌いながら姿態をくねらせ踊りつつ行進していく。腕は両肩から上にあげ、腰の上下動は少ないのがよいとされるが、振りは奔放であり、底抜
けに明るい。旧暦の盆に踊られてきたが、1976年(昭和51)より8月12日から4日間となり、毎年多くの観光客を集めている。(ニッポニカ)