▼「
銘
菓百選」をはじめようと思い立った石田屋の栗饅頭は、わたしの人生にとって(笑)、六花亭の「ひとつ鍋」と双璧の存在。かつて千秋庵
の「ひとつ鍋」だったんだけどね。
‘開墾のはじめは豚とひとつなべ‘と記されたこの最中は、故郷で編まれた約100年の開墾史に語られる苦労の末に報われた収穫の豊か
さそのままに、帯広に父や母がでかけたときのお約束のお土産だった。
併設の喫茶に行くと、定番のお菓子とは別にホットケーキを焼く名人のおじいさんがいて、搾りたて乳で作ったソフトクリームが何よりの
楽しみ。
わたしの3歳のときの外食デビューがこのお店(興奮してテーブルの上をわやにしてしまった。かなり悲惨な思い→両親・笑)。
東京で、とっておきの親しい気持ちにさせてくれるのが石田屋。ここでも、日夜地道に、毎日、毎日店主と職人さん
たちが「栗饅頭」をつくりつづける。
でも、いってみなけりゃわからない‘その日
限定‘もあって、これがある日のそれ;「米の粉入りロールケーキ¥500円」。
石田屋マジック。
地道と飛躍の日々。