[消費社会とメディア1]「ソーシャルディスタンスを遊ぶ」*間と間合いを体感するスティックワーク
間と間合いって何だ?
128㎝の白樫の丸木を使うーそのへんのどこにでもありそうな棒っきれ人と道具、指 対向性、などー
「間がいい、間が悪い」など、ひとはよくそのタイミングや、人との距離感を繊細に感知しながら生きている。意思伝達やコラボレーションの現場に必須のセンスと思われるこの「間とか間合い」をより踏み込んで体験してみようと試みる(「間」が時間的な距離を、「間合い」は空間的な距離を意味)。
「杖(スティック)ワークー身体的コミュニケーションの可能性」
マルタ大学 のJohn Schranz教授が考案した「Stick-Work」は二人一組となって 一本の棒を互いの腹部で支え合いながら無言のまま任意の方向と位置に移動し ていくもので、視線や移動の仕方に様々な制約を加えていくことでいろいろな 身体的コミュニケーションが体験できるように設計されています。
(北陸先端科学技術大学院大学・知識科学研究科 公開講座 「動いて考えること:棒を使ったペアワークによる」より)
2010年 2月6日(土),7日
http://rieko.jp/mixi/diary/1408618032.html
WS: 棒を使ったペアワーク
【留意・準備】
1.厚手のズボン、パンツ Tシャツやパーカー、トレーナー推奨
動きやすいモノ。繊細な薄手のシャツやブラウス厳禁、裸足になれること。
※腹や胸で棒を支えたりします。臍下の一点で支えるので、妊娠中の女性、体調悪いときは見学を。
2.アルコールを含まない飲み物各自持参。
3.スマホは、フル充電で。充電器、ケーブル持参。
【流れ】
2人一組、128cm(直径24cm)の丸棒1本
※素足で行う 準備運動は、足首を中心にストレッチ多用
グループ分け
Aグループ:2人一組10組前後で行う
Bグループ:見取り、
※見取り、見学のときの観測を欠かさないこと
【 WSスタート】
ステップ1~ステップ2
1)128cmの丸棒をお互いの臍より少し下の位置にセットする2)前に体重かけ気味に棒を押し支える、足のかかとを上げる。
3)棒をはさんだまま、前後にうごいてみる
4)棒が落ちそうになっても、拾おうとしないで、一旦落としきってから体勢をあらためてセットする
5)目線は、お互いの棒の位置から外さない、慣れてきたら速く遅く、一方向の往復だけでなく、会場いっぱい使って方向転換したり自由にしてみる
6)ふっと停止、方向転換など、ことばや眼で特別な合図などはせず、お互いの自然な合意で進行することが望ましい
7)他のペアとの衝突防止は、故意に棒を落とす;棒を押してるほうが担う(押されるほうは背中に視野がないでしょ)。
⇒物理的な間合いの感覚をつかんだら、棒を取り去ってみる。あたかも棒あるがごとくの間合いをはかれるか?
※拡張した身体をゲット―幻肢(げんし、英: phantom limb)/幻影肢
存在しない手足が依然そこに存在するかのように感じること。
ステップ3
1) 目線を相手の眉間を注視(相手の目をみるのではない、あくまで両目の間、目間を)
2) 次に相手の目を直視
3) 3点意識
臍下の棒位置、お互いの胸位置に棒があると仮定してその点を、そして相手の眉間 を…
4) 胸の点で押し進め、その真裏の肩甲骨の間の点で引いてくる、S字、弓なり、波の満ち引きのような動き
5) 会場ないに3点のターゲットを設定して、それらに適宜視点を移しながらも、棒を腹で支えてうごく
6)次に3点のターゲットをみようとしない、自然に促されてそれらに視線や意識が導かれるように
⇒相手の棒位置や眼、眉間を凝視しないにもかかわらず、外界の3点を意識する、あるいはその存在に意識がひっぱられるのに、ここで動きが自由になる、スティック落とさなくなる
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以上
素朴な疑問、質問、いつでもお受けします。~歓迎!
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「機械×プリミティブな身体≒ハイブリッドな私」
表象・メディア論系演習(消費社会とメディア1)
http://rieko.jp/lab/?page_id=4752
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中村理恵子 Rieko NAKAMURA
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