「ひとりと、他人(ひと)と、」-原始カンブリアン・ゲーム-ワークショップ(以降、WS)
2013年10月1日、8日
コラボレーションの本質を、体感します。
ひとりぼっちで、思いをめぐらすと自由、限界をまずは体験します。人の影響をうけずにひたすら自分の世界に没入します。カンニング禁止!・・・次に、他人(ひと)の輪に加わって、まるで呑み会のノリで、同じ作業をやってみる。ひとりの時間や間合いとは違うな流れにいきなり巻き込まれるはずです。他人の発想におもわず合いの手をいれるように、筆が走り、つい応えるようにイメージがわく。しかしときには思いもよらない発想に立ち止まり、驚き、悶えながらも、この協創、協調の場(「座」と表現しましょう)、を囲むことになります。
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1.説明
2002年3月、あの、東大の安田講堂にて。
ある日、ここにゲリラ的な「メディア遊び」を仕掛けてくださいと依頼がくる。
事の起こり、発想の現場・遊び方
(企画・制作:中村理恵子、安斎利洋 協力:東京大学情報学環)
次の課題への助走
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1.説明
ひとり・・・A4の紙を配ります。これに「 W 」を描いてください。→これに関係のある絵を描いてください。途中分岐してもいいです。途中、最初の「W」にしばられなくていいよ。カンニング禁止。人のをみない。他人(ひと)の影響を受けないようにしてください。
↓
他人と(多人数) ・・・ 5-6人のグループに分かれてください。模造紙を囲みます。ポストイットに、最初誰か「W」を描いて置いて。自分で描いたものにつけるのは、禁止。模造紙に矢印を描いていいですよ。呑み会ののりで、大いにわいわいやってください!。
ほかのグループのを見に行きましょう。最後、デジカメで撮影します。
「ひとりとふたりと」カンブリアンゲームへの誘い・ワークショップ完了
2.「ひとりで、」制作風景
3.「他人(ひと)と、」制作風景
4.「座」の風景 : 成果物、その記録と吟味
「他人(ひと)と、」 座の風景とメンバー |
「ひとりで、」A4の風景 |
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新ルール?ハプニング:他人の絵への感想がリンクされて、、、 |
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新ルール発生:→でつながず、ハートでつなぐ? |
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5.メンバーからの感想
中村優希
第一回の授業でカンブリアンゲームをして、一人でやった時よりもグループでやった時の方がより豊かな発想力を持てた気がしました。一人でやってた時は少し頭が固くなってしまってペンが止まってしまったのですが、グループだと他の人の想像力に驚きながらも、スラスラペンを動かすことができました。また、カンブリアンゲームをやって、アート作品は様々なイメージがもともと多く存在する上に、様々な個性を持った一人一人の人間の発想力によって作られるのだから、数え切れないほどの作品がうまれるのだと思いました。
すごく楽しかったです。
ジャンミ
自ら積極的な気持ちをもって参加できてすごい楽しかったです。
今日のコラボレーションを通して、クラスの一人一人の個性がすごいと感じたこともすごい良かったと思います。
泉名 真帆
クリエイティブなことは、得意ではないのですが何故かとても好きです。何かを形にすることについて、今までは個人作業で行うことが多かったのですがコラボレーションもとても楽しそうだなと今日の授業で思いました。
澤田萌里
んー、
1人の時の方が自由でした
自分にわかるだけでよかったので(笑)
コラボ時は、自分の知らないところで先っぽになる絵が更新されてたりするのでそれが新鮮でした。
橋本若奈
一人で進めたときは、なるべく形に似たものを意識するようにしましたが、コラボレーションでは、仲間が「ぶっとんだ発想」で繋げていく様子が見られ、なかなか自分では思い付かないものだったので、とても面白いと思いました。後期も頑張りたいと思います。
大矢文友
すごいワクワクしました。授業でこんなに楽しいことができるとは想像してませんでした。せっかくの授業なので、周りの人と何かを作りあげるのはいいことだと改めて思いました。
山田真衣
ワークショップのような、実際に体を動かして描いたり作ったりする授業が早稲田には少ないような気がしてて、今日はみんなで楽しく作業できてとても楽しかったです!もっとこういう授業が増えればいいのにと思います!後期たのしみです~よろしくお願いします!
石川瑠実子
わたしはあまり共同作業が得意でないので不安でしたが、みんなすごく温かかったです。この人たちとアートの楽しさを一緒に少しずつ学んでいけたらと思いました。
唐木里紗
コラボレーションの可能性が無限であることを実感しました!
横山みのり
ひとりでアイデアを出すときは、最初は楽しかったのですが出なくなるにつれて苦しかったです。自分の引き出しからアイデアのきっかけづくりから発想までをやらなくてはいけないので、詰まると本当に手詰まりになります。一方で、複数人で協力しアイデアを出し合ったときには、自分では思いがけないきっかけがつくられていくので、それを見ているだけでも面白いし、自分も発想しやすかったです。
早坂萌奈
前期に引き続き、カンブリアンはやはり楽しめました。個人で描くとき、集団で描くとき、それぞれ違った制約が出てくると感じた。個人はやはり想像力が限定されるし、集団だと目には見えないが、自分ワールドではなくなると思った。
渡邉梨夏子
1人で活動しているより、【コラボレーションする】する楽しさを感じました!他のグループの作品をみたらさらに刺激を受けました!考えるだけじゃなくて、みんなでワイワイしながら、もっとクリエイティブな思考を磨きたいです!
渡邉美琴
一人でやった時よりもみんなでワイワイやった時の方が楽しいし、アイディアも浮かびやすいと思いました。
本多加世子
個人プレーの時より、グループワークの方が会話が生まれ、表現が柔らかかったような気がした。
平間優理子
グループワークになると異質のものが飛び込んでくる感じ。汲み取って消化して創るという3ステップが面白いなぁと。SNSでは沢山の異質なものが溢れているけれど、結局のところ普段の私はそれらを見たふりをして流しているのだろうなと感じました。
それと……眠くならない授業、最高です。笑
6.ムサビでも「ひとりと、他人(ひと)と、」ワークショップ
ムサビの基礎デ「オートポイエーシス論」において、このワークショップが実施されました!
早稲田は、「W」を種に、ムサビは、「M」を種に、「ひとりと、他人(ふたり)と、」からはじめた、それぞれの「座」を、みてみましょう!。
https://plus.google.com/ photos/110787495179107164675/ albums/5929788266968382865
【資料】メディアアート「カンブリアン・ゲーム」
この遊びが起点となって、メディア・アート「カンブリアン・ゲーム」へと成長しました。
2002年3月、東大の安田講堂にて。
ある日、ここにゲリラ的な「メディア遊び」を仕掛けてくださいと依頼がくる。
企画・制作:中村理恵子、安斎利洋
事の起こり、発想の現場・遊び方
http://cambrian.jp/postit.htm
ひとりとふたり コラボレーションの現場
http://youtu.be/_3sCeghbZGQ
その後、オリジナルなシステムの開発をつづき、大きなアートプロジェクトに育ちました。http://cambrian.jp/
次の課題への助走:私のかたち・時間を造形する
・2014年のスケジュール帳、フォーマット提示・大事な日、とっておきの日について報告
・宿題:今日一日を収集せよ!→ジップロック+デジカメ+α
・WS「感覚的/わたしの時間・・・」