美人再構築2017@東経大

美人再構築2017

わたしの名前は?
再構成美人を〈わたし化〉するビジュアルコミュニケーションのすすめ

わたしたちは、化粧、ファッション、美容整形など、ソーシャルな文脈にさらされています。こうした〈わたし〉を観察しながら、ひと・モノ・事との関係を、「美人」をテーマに再構築してみます。
あらためて「美人って何?」さらに、「美人のいない世界」という思考実験から始めました。

見た目や外見にこだわらなくなるので、平等な意識が高まるかもしれない。結婚も加速するかもしれない。
でも、なんだかつまらないよね。張り合いがないよね。
やっぱり美人は、いてほしい。
メンバーが、本音をもらします。そこで、美人のいない世界から、とっておきの美人を創造してみます。

 

ダブルネームを持つ美人

 

1.コラージュ作品「網点美人ギャラリー」

「美」に満ちた最新の雑誌や、消費行動を刺激する印刷媒体を切りとります。情報を解体する作業から始めます。直感的に、目に留まった形、色を切りぬきます。ハサミを動かし、思いっきり手を動かしながらイメージを膨らませます。
それらを台紙にコラージュします。


2.仮面劇「わたしの名前は?」-再構成美人を〈わたし化〉してみる-

紙媒体を材料にした網点作品に、さっそくタイトルをつけてみます。書きだしてみたり、音にしてみたり、しかし、どこか平凡です。どうも再構成した美人たちが、素性の知れない遠い対象物に見えてしまうのです。
そこで、自からが作品を貼りこんだお面をかぶり、再構築された美人になってみます。

 

二人一組になって、自分の作った網点作品の仮面をつけ、お互いにたずねます。 「君の名前は?」(ここでの答えは、最初につけた作品タイトル)

お互いのマスクを交換します。相手が、自分作品の仮面をつけて、質問してきます。「わたしの名前は?」(最初につけた名前は捨てる)

美人に、もうひとつの名前がつけられます。
最初につけた名前とは違う名前を、思わず口ばしります。私の素性があらわれ、肖像が鮮明になってきます。

◎網点ギャラリー

美人、スクラップ&ビルド
消費社会の今を映し出すような最新の雑誌、新聞などの印刷物から「美人再構築1.」してみます。

 

 

 

 

◎仮面劇「わたしの名前は?」-再構築美人の素性-

 

1.二人一組になって、まず、自分の作ったマスクをつけます。
「君の名前は?」

2.お互いのマスクを交換します。相手が、自分作品のマスクをつけて、つぶやきます。
「わたしの名前は?、いつ、どこから、やってきた?」
再構築した美人が語りかけてきます。
私自身が、私に問います「わたしの名前は?」

3.仮面劇をすることは、「わたしに会う」ことでもあります。
あらためて、名前をつける、素性があらわになる。
印刷物から再構築された「美人」の、人となり、肖像が鮮明になってきます。
生命が宿り始めます。

仮面劇1.
「あなたは美人かもしれないね」×「海外のファッション雑誌から飛び出した女性@ヨーロッパ編、アメリカ国旗を背負ってるけれど」

 

仮面劇4組の場面より

 

▼動画撮影・編集(大久保真季歩)
634展示室にて、公開


仮面劇をへて、「わたしの名前は?」

 

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11月30日@メディア制作

◎連画「美人再構築2017」

1.指先ツールを遊ぶ

2.「仮面劇」ペア、作品交換、他人の絵に手を入れる→連画

 

 

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12月7日、14日、21日@メディア制作

●仮面劇撮影、動画制作

西田×忽滑谷@第一センター螺旋階段、スタジオ
山本×柴崎@6号館階段
大久保×大島@銅像周辺
三島×一戸@新次郎池
柳×佐志@メディア工房