2枚の白い紙に印刷された、100人の女性たちのデータを基に創りあげたというパターンが持ち込まれた。身体の前後。紙上に書き込まれた数字や線は、まるで謎だけれど、これを組み合わせると不意に生身の女性たちの身体が表われてくる。まるで身体に呼ばれたように立体になっていく。プロたちがシミュレーションする現場が、スタジオに出前されてきた180分のワークショップである。
『生命体の外殻としての服ワークショップ 紙トワル制作』
―身体に近い服の設計図を体験する―
ゲスト講師:松居エリさん(ファッションデザイナー 、ウエディングドレス デザイナー)
「 立体って、思ったよりも私たちにはわかりにくいものなのです。
自分がどんな身体をしているか、ぜんぜんわかんないですもの。。
それを解読して、美しいウエディングドレスを作るのです。。 」
(エマリーエ♥ウエディングドレス・デザイナーエリ松居の「お仕事と哲学」より)
エリさんの「なぜ?」という問いは、自然界、人間、身体を巻きこんで形になっていきます。オートクチュールの溜息のでるようなウェディングドレスからアートと科学の創造的出会いまでをデザインする稀有なデザイナーです。昨年にひきつづき、本年は、新たなワークショップをお願いしました。
松居エリさんプロフィール
HP http://eri-matsui.com/
[*]トワルとは、服の製品化の過程の一つで、パターンメイキングの過程で行われる、デザイン及びシルエット確認の為の、もっとも初期段階で行われる立体化の事。又は、それを作る為の生地の事(ファッション・デザイン用語より)。
ワークショップ準備
正確に切り抜く、慎重に貼りこむ
二人一組で作業!
立体化、身体が表れる