機械を越える人間をテーマに、コラボレーションWS

東京経済大学コミュニケーション学部/表現と批評(毎週木曜4限&5限)
「マジ(本気!)を起動するワークショップデザイン」の中で、ゲスト講師とのコラボレーションWSを試みます。

▼2014年12月11日 スタジオにて
一人称のジャーナリズム×形(型)武道の世界』プレ・ワークショップ

「機械を越える」人間ワークショップ:松永智子さん (コミュニケーション史、ジャーナリズム論 )

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  コミ部着任一年生の誼(よしみ)で、中村さんのワークショップ(WS)にお邪魔したのは10月2日。杖道のお稽古を体験させてもらいました。杖を持ち、構えて、打って、前に出て。非日常的な身体の動きが純粋に楽しく、スタジオに響く自分の声の震動や、床を磨る素足の感触にも自然と意識が向きました。
さて、ここに何を仕掛けよう。熱ったからだで考えていると、学生の頃に読んだ一本の論文 佐伯胖「機械的であることと教育的であること」(『教育と機械』岩波書店、1987))が想起されました。
人間と機械とのかかわりを説くユニークな視点、人間の「機械」的性質の指摘、「機械を越える」人間を教育できるのかという問題提起は、教育工学を専門に勉強したわけではない私にも強く印象に残っていました。意味が生成される「接面」というキーワードが杖道と結びついたのかもしれません。
中村さんのWSを体験してみて、これは佐伯の説く「図的・絵画的な直観力をとりもどし、それを形式や記号に表象しつつ、また何度も表象しなおして吟味を深めていく」教育実践の一つではないか、と思えたのでした。
そこで、12月11日。初めてのコラボレーションWSでは、佐伯論文のエッセンスを踏まえ、受講生の皆さん自身に「機械を越える」人間をテーマにしたWSを構想してもらいました。五グループから出てきた各案はどれも秀逸。知りたい、やってみたいという動機に裏付けられたアイディアがとても良かった。
当初予定していた「一人称のジャーナリズム」のプレ企画として、WSの可能性を探る貴重な経験になりました。

中村さん、受講生の皆さん、どうもありがとうございました。

                                                                                                                                                                   松永 智子

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ワークショップ風景

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2015年につづく・・・こうご期待!