はじめに、
シェイク(振る)スピアズ(槍)ダイアログ(対話)は、四百年継承された古武道、杖道(じょうどう)に倣う創作システムです。光る杖を用い、対戦者同士の本気の(命がけの)対話を可視化します。杖が描くしなやかに変化する光の繭は、絵(ライトペインティング)ではなく、対戦者の周りに現れる拡張された身体そのものです。
作品は、杖道の基本的な形(型)を光る杖によって可視化する「杖×ART」と、杖×ARTの考え方を継承しながら杖道の制約を離れた「シェイクスピアズダイアログワークショップ」の二本柱で成り立っています。
【Shake Spears Dialog2015/ From Jodo,Japanese traditional martial arts to new physical expression】
シェイク スピアズ ダイアログワークショップ
ロールカード[役割指令書]とゲーム
杖道のひそみに倣い得られたいくつかのエッセンス、 対話性、対称性(身体の左右、杖の手元と先端)、型(形、パターン、定跡)これらを頭の片隅において、杖道の世界にはない、今に生きるわたしたちの本気、対話、その痕跡を残す試みに挑みます。
さっそく自由に動いてみます。
しかし、案外、自由というのは、不自由なものです。「形(型)なし」というのは、辛いものがあります。
そこで、ゲーム世代のメンバーと、思わず熱くなるような仕掛けを錬ってみます。
その1.ロールカード[指令書]
その2.多色に光る杖制作
その3.作品化にむけた環境、撮影や編集研究
以上を、4チームでグループワークして、いざ!ゲーム開始。
二人あるいは、チーム対抗で競い合います。互いの「指令書」の文言を宣言します。そして数十秒、相手の出かたをみながら動いてみる。いかにマジ!になれるか? 動けるか? 直感的な動きも含めて、再考、吟味を繰り返します。そして、さらに本気の形を競います。
このゲームの中で起こる対話のプロセスや、拡張された身体として現れるバリアのような働きをする空間を、 【シェエイクスピアズダイアログ2014】では、 おもに静止画作品に。そして【シェエイクスピアズダイアログ2015】では、動画作品としました。
【光を遊ぶ】
本番へ向けての、肩慣らし
【シェエイクスピアズダイアログ2014】
相手を触る、なぞるなど肩慣らしを経て、本番! 炸裂!
[なお、上記は、【ワークショップ中村座】@東京経済大学コミュニケーション学部 身体表現ワークショップ 「杖道(じょうどう)とアート 作動する賢い身体」、「表現と批評」の一環として作品制作、ワークショップなどを行なった。]
楽屋裏(メンバー限定)