月: 2017年2月
バスタ新宿からの伊勢原「雨岳文庫」へ、九州黒田藩との縁に会う
道衣をきっちり着こんで稽古に向かってたんですよ→渋谷・蔵修館。途中またも列車が急停車した(2月に入って4回目)、線路内に車両進入とかでしばら~くしてなんとか新宿駅についた。ここで「稽古いくぞ!」という緊張の糸がぷつんと切れてた。乗換口とは逆の方向へ。新宿南口の新名所だと勝手に思ってるんだけど、「バスタ新宿」は、地上4階から高速バスが意気揚々、ぴかぴか北へ南へ東へ西へ出発していく。ああ、ここから何処か行きてぇ。…唐突だけど、よし!今だw。
12時35分発のバスに乗りこむ→13時33分東名伊勢原→下車徒歩1分「雨岳文庫」。わお!やったぜ。初バスタ。
行き先は、陀楽陀楽茶会@伊勢原「雨岳文庫」
お茶の先生で、杖道の稽古仲間でもある上原美奈子さんたちが主催する、不定期で開かれる魅力的なお茶会へ (Facebookより
「陀楽陀楽茶会のご案内です。
2月18日(土) 13:00頃から17:00頃
お好きな時間にいらしておすきなだけ陀楽陀楽してください。
伊勢原雨岳文庫離れにて
http://www.ugakubunko.com/htdocs/index.php
有機栽培と無農薬栽培と自然栽培と慣行栽培…
かようなこと話し合いながらさようなお茶を飲みましょう。
いえ、やっぱりただ梅を観て、ただお茶を喫しているだけかもです。
参加費 1500円」
せっかくだから、母屋へ。ここからが、このブログの本題かも。
東大震災前まで大山ニの鳥居に掛けられていた扁額など、「雨岳文庫」(国登録有形文化財 山口家住宅)の山口匡一さんに、直々ご案内いただきました。日頃見られない、襖絵の裏にあるみごとな鶏と童子を描いたもの、未公開の襖絵も含めて、闊達なご説明と深い知性あるお話に、匡一さんのファンになりました。
そして、なんと!「雨岳文庫」は、黒田藩所縁だと!、なになに!!!これも運命でしょうか。
伊勢原のこの地がいきなり時空を越えて繋がりました。
今日、たまたま稽古サボってここに来たのは、黒田藩に伝わる神道夢想流杖術の流祖 夢想権之助のお導きですか!? あまりの偶然、いや、必然ですよねきっと。興奮しました。
「山口家の祖先は、関ケ原の合戦後に筑前福岡藩を領した黒田筑前守の家臣、野田平右衛門です。その孫、野田左五兵衛良久の時に相州上粕屋村に居を移し、山口の姓に改めました。・・・・つづき 雨岳文庫HP」
肝心のお茶会風景は、他力に任せて、こちらへ katsuhiko.abeさんのタイムライン参照
マリーアントワネット×メディアアンビション東京
最新のメディアアートと、2時間待ちの行列ができる18世紀の仏・王妃「マリーアントワネット」にまつわる展覧会をハシゴ、すごいコントラストでしょw。。
2月12日(日曜)六本木ヒルズ52F、東京タワーきれい!まるで作り物のような絶景です。
2時間待ちの「マリー・アントワネット展美術品が語るフランス王妃の真実」入場料1800円、こっちから。
アントワネットが身近に使っていた雌鶏の漆器や、高級な綿ローンの下着なども展示されていて、当時の宮廷画家たちによる肖像写真のような平面作品もずらりと並ぶ。18世紀頃というから250年くらい経ってるらしいけど、作品表面の被膜はつやつや、王族の瞳や頬は、瑞々しい。久々にこうした作品をみると、メディアとしてこれらの技術や画法、材料もなかなかタフだわ。
お次は、すいっと並ばず、六本木ヒルズ52F 同じ階でやってた「メディアアンビション東京」入場料1800円へ。強い日差しがさしこむ絶景の52F、回廊のようなおお窓際を会場に、点々と作品が並ぶ。
知りあいの、AKI INOMATAさんの新作が美しい。
あの化石のアンモナイトを、たぶん高精細なCTスキャンや3Dプリンターを駆使して再現したんだとおもう。を、どこかに金継も使ってるの。これにタコを出会わせるという作品を、映像で公開。一見奇想天外だけど、これ、深い思考実験でもあるようだ。アンモナイトとタコは、生物学的には親戚関係になるようで、タコたちは、進化の過程で彼らの外殻、貝殻を捨ててきたと考えられている。
6,600万年前に恐竜とともに絶滅したというアンモナイトが、最新テクでもって、こんな美しい姿で再現されたら、タコたちは、心おだやかではいられない?!
いい知れない、こみ上げてくる懐かしさ、恋人にでも再会したような熱情で頬づりするだろうか?外殻を捨ててしまった後悔と、未練にさいなまれながら、吸盤付きの身体を絡ませてくるだろうか?!。タコたちの本心はともかく、絵として非常に美しい。実物をぜひ!見学させてもらおう。きっとエロティックだ、とても。
ちなみに、防御に長けた形武道の杖道は、みえないバリアを起動する。美しくて、柔軟で、変幻自在な外殻、殻のようなバリアは、稽古をつむことで、より一層、生き物のわたしと密接に関係してくる。呼応し合う。まるで、恋人同士のようにだ。