お濃茶覚醒!@根津美術館・茶会

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マジで、お濃茶覚醒した瞬間!2014年11月24日@根津美術館 弘仁亭 無事庵
お連れいただいた大先輩の幸村 真佐男さんが、お家元含めた関係者の記念撮影ちう↑。(photo by Kiko TAKAGI)

「ぜひ、お濃茶を経験してほしいのです。」と、幸村先生からお手書きいただきました。

茶会 宗匠の 木下宗和さんからのお手紙も同封してあって、感激!正直手が震えたな。

あの根津美術館にあるお茶室でお茶会を開けるというのもすごいですよね。わたしにとっては、きっと二度とないチャンスかもしれません。
礼法、お作法まるでわ かりませんで、下手なネット情報や人聞きなどの悪あがきするのもやめました。空っぽのままで。
ドレスコードは、白足袋。これだけは、厳守。わたしにとっての一張羅でうかがいます。総手刺の藍染道衣です。

お正客、幸村先生、そしてわたしにという順番でお茶椀がきました。サップグリーン色の液体がとろっと流れ込んできます。
そうしたらねーびっくりなんですが、わくわくっと高揚した気持ちがさわさわさわっとこみあがってくるじゃないですか。ほんとですよ。
お濃茶ってたいへんな速攻性、効用あるよ。えらいこっちゃ!w。
絵仲間のあっこさんも柿色の鮮やかなキモノを着て一緒に。大活躍でした。この日のために、特別なお香を創作して参加してましたよ。
 (photo by Masao KOMURA) 当日のすべて全貌へ
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お煎茶道デビュー

といっても、この道に最近踏み入った友人に同伴して、お煎茶席っていう未知の世界へ向かう。
文人華道 清泉幽茗流(せいせんゆうめいりゅう)秋の茶会@神楽坂。

急須の作りや、小ぶりな茶碗がとても新鮮です。

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この日は、3部構成。玉露を一服→煎茶→一杯(躙り口から入って膝をくずして・・美味 い日本酒待ってましたw)

その1.玉露
お点前をする人が二人対して、それぞれ「玉露を淹れる」という使命をうけて客をもてなします。
茶葉や所作は決 まっているけど、点てる人それぞれの呼吸や間合いは違う。
面白い趣向です。
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元タカラジェンヌのお師匠さまと記念撮影、玉露→煎茶→ホッと美味しいお酒をいただく。
お煎茶お師匠さんと1s CIMG0556

差後に、この日のドレスコードについて。
白足袋または、ソックス。膝頭がでちゃまずい。
出かける一時間前まで、適当な洋服をちらちら見繕ってたんだけどハッと思いついて総手刺し の道衣で行こうと決心する。
年明けの明治神宮の奉納演武で使う予定だった道衣で参りましょう!数奇な運命をたどってわたしの手元までやってきた上下なんです。
わたしにとっての正装だけど、果たして煎茶道の席でも失礼じゃないだろうか・・・どきどき。

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お煎茶という文化、この道を精進する人々、丸ごとめちゃくちゃ粋だあ。

 

 

 

 

流祖祭ツアー

長尾さんとみんな 一休み_si 宝満山3_si 普池の窟2_si 普池の窟_si

「平成二十六年度夢想権之助神社流祖祭」、「第五十六回全国杖道大会」そして宝満山へ!

わたし、8年ぶりの参加です。前回、平成18年(2006年)、当時二段でした。
隔年で開かれる杖道会の大イベント「平成二十六年度夢想権之助神社流祖祭並びに奉納演武及び第五十六回全国杖道大会」へ、
地元の稽古仲間たちと誘い合ってわくわくと高揚した気持ちで出かけました。

杖道は、勝ち負けを競う単なる競技スポーツではない。ということを経験する絶好の機会が巡ってきました。
流祖ゆかりの夢想権之助神社に参り、トーナメント式の大会に参加し、締めくくりは霊峰「宝満山」への参拝という2泊3日、九州の旅です。

式次第1

 

 

夢想権之助神社にて演武

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多摩、目黒、蔵修館_si 多摩_si

平成26年9月13日、初日、太宰府天満宮の鬼門に位置する竈神社にある「夢想権之助神社」での式典に始まります。
平成24年、竈神社創建1350年を機に新築された社務所と参集殿は、国内外の著名な建築家やデザイナーが関わった
モダンな美術館のようでもあります。この事業に寄進した方々の名前が参道に掲げられてました。
その中には、先生方はじめ、先輩、稽古仲間のお名前が並んでました。

参加者が150名を超えてます。事前にこの人数を配慮してか?、例年より1時間早く14時スタート。
神事につづいて、奉納演武の開始です。
私たちも師匠や先輩たちに太刀を持ってもらい、心の中で「なかむら参りました!どうぞよろしくお願いします!」という
気持ちをこめて演武しました。

 

 

九州の女は、心優しく、そして(酒)強かぁ@懇親会

懇親会

その夜、一旦博多に戻って懇親会へ参加。全国大会などでお会いする九州の面々から暖かい歓迎を受けました。
武具を置き、道衣を脱いで平素のいで立ちで美味しいお酒と食事をご一緒しました。
演武や大会時、一度白線をまたげば、「いぇい!ほー!」しか発しない世界です。こんな機会に、同じ時代を生きる優れた杖道人たちと
親しく、くったくのない話が続きます。時には、技について熱が入って割りばし振りかざして確認しあう場面もあります。
明日は、いよいよトーナメント式の大会です。呑みすぎちゃいけないと思いつつ、シャンパンやワインの栓がどんどん抜かれます。
かなりヤバいです。

 

古流2本(自由)+制定形 @大会

平成26年9月14日、この大会では、五段以上は、現代杖道ともいえる制定形2本と俗に古流といわれる本来の神道夢想流杖術の中から2本、
合計4本で勝負します。わたしは、3月、五段に昇段しました。今回、まさに古流+制定形指定のリーグに初参加!
結果は、思いがけなく、ベスト4。3位決定戦に負けはしましたが、敢闘賞をいただきました。

高段者も、昨日この道にやってきたぴよぴよした杖道人も、初戦突破しなければ大会というゲームを続けられません。
また初戦を突破しても、優勝するには4回 戦、5回戦と集中力を持続できる”勝癖”のようなものも経験として必要です。
いつも稽古し慣れた環境ではない場での演武は、 やはり自分の足らなさを思い知らされます。
天井の定まったいつもの道場では通っていた気合が、屋外や大きな体育館では掻き消されてしまいます。

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▼Movie

In this competition, people with the rank of fifth-dan should have four KATA – two  of SEITEIGATA (制定形;modern Jodo),
and two  of authentic Shinto Muso-Ryu Jojutsu (神道夢想流杖道、杖術;commonly called “KORYU”).

▼福岡剣道連盟杖道部webサイト 当日の詳細な結果や画像満載です!

http://fukuoka-jodo.com/?p=621

▼思い出の品々:敢闘賞賞状、副賞の博多織IDカードパスケース、日本手ぬぐい、当日パンフレット そして、★大会終わって、乙藤先生の墓に参りました。
CIMG0356 乙藤先生墓所_si

 

 

霊峰「宝満山」参拝

平成26年9月15日、行事3日目は、日本杖道会会員有志による登山です。15名参加。9時スタート。11時、上宮到着、雷打(らいうち)を演武。
さらに普池の窟をめざします。

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前回、えらく苦しい山だったと記憶しています。たいして高い山でもないとなめてかかってせいもあったのでしょう。
今回は覚悟して昇りましたが、やはり天然のピラミッドのような岩山は、さすがに中世以来多くの修験者がその研鑽の地に選んだだけのことはあります。
途中、この山に1000回登ったという於保信治さんほか九州在住の会員の方々と合流。
よい水先案内人を得て無事にこの荒行を敢行することができました。感謝!

 

 

普池の窟3_si 宝満山普池の窟_si

▼エピソード
【Episode】”We forgot to bring the main ingredient necessary for Tonjiru! FUCHINO-Kutsu,
a cleft in a rock, in the middle of Mt. Homanzan.
According to legend, Muso Gonnosuke went into the cavern here, and unlocked the secret of Jodo.
It’s said that our predecessors, such as Master Kannoda, had climbed Mt. Homanzan about 30 years ago,
carrying YURAISHO (a historical document) made of steel, poles, cement and so on.
For lunch, we planned to have Tonjiru (miso soup with pork and vegetables),
however we noticed that we left the main ingredient – the pork – at the inn which is located at the foot of a mountain.”
Master Abe dashed down the hill, put the pork in his pocket, raced back to the mountain.

宝満山の中腹にある岩の裂け目、「普池の窟」。 夢想権之助が、ここに籠って杖道の極意を得たと伝えられる。
約30年前に神之田先生を初めとする先輩たちが、スティール製の由来書や柱、セメント等を担いで宝満山に登ったそうだ。
お昼は豚汁の予定が、途中で肝心の豚肉を宿に忘れてきた事に気付き、阿部先生が山を駆け下り肉を懐にまた山を駆け登ったらしい。

                                                       (photo and video by Takahiro SHINO)

次回は、平成28年(2016年)開催予定です。

流祖祭は、初日の神事と演武、二日目のトーナメント式の大会(五段以上は、指定技に古流を含む)、
せっかくだから流祖が修業した「宝満山」へ、中腹の「普地の窟」へ。
神道夢想流杖道を修業するもの、こうして 夢想権之助が修業した地を一度は訪ねることをお勧めします!。

御朱印帖