さよならは別れの言葉じゃなくて再び逢うまでの遠い約束

多摩杖道会の切り盛り上手な事務局長、長尾満昭さんが、年明け早々1月8日に急逝された。
木曜日のこの日、わたしは、東経大の年明け最初のワークショップ中だった。メンバーの奥澤さんからの着信履歴に「?・・・」と思いながら、連絡してみると長尾さんが、亡くなったって。
年末年始、市内の基幹病院に入院していて年明け早々、仲間と見舞ったときには、熱があって苦しそうだったけれど自力でトイレに行き、「退院したら美味しいお肉たべたいねー。ご馳走するよ!暖かくなったら3か月くらいかけてお遍路いくから、会の事頼むね。その先にはさ・・・・」なんて次々に旅の予定を話していた。まさか!の展開だった。
この知らせを受けて、夕方稽古場に向かってみんなに伝えて、そのへんの記憶が非常に曖昧で、いまでも本当に長尾さんが亡くなったという実感はない。あまりに唐突で涙がでない。

生前 から献体を希望されていたので亡くなってすぐにおおきな大学病院に運ばれた。葬儀は、だいぶ先になりそうだ。半年とか1年とか。ご遺族からのご連絡を待つのみ。

2012年、わたしは、多摩杖 道会の会長になった。これもあまりに唐突だった。初代会長の後を継ぐのは、この会の創設から支えきた長尾さんほか、年長の先輩方の中に何人も適任者はいた んだ。長尾さん曰く 「思い切ってひと世代若い連中に任せてみようと思った。俺たちいつまでも生きてるわけじゃないんだからさ。」
去年の流祖祭には、あ の霊山「宝満山」に一緒に昇ったんだよ。(画像は、流祖祭初参加のメンバー3人とともに。)
多摩_si 長尾さんとみんな

長尾さんが亡くなって以来、なぜか鼻歌が、映 画「セーラー服と機関銃」のテーマになっちゃうの。さよならは、再び会うまでの遠い約束。…
多摩杖道会の歩み http://tamajodo.com/ayumi/

お濃茶覚醒!@根津美術館・茶会

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マジで、お濃茶覚醒した瞬間!2014年11月24日@根津美術館 弘仁亭 無事庵
お連れいただいた大先輩の幸村 真佐男さんが、お家元含めた関係者の記念撮影ちう↑。(photo by Kiko TAKAGI)

「ぜひ、お濃茶を経験してほしいのです。」と、幸村先生からお手書きいただきました。

茶会 宗匠の 木下宗和さんからのお手紙も同封してあって、感激!正直手が震えたな。

あの根津美術館にあるお茶室でお茶会を開けるというのもすごいですよね。わたしにとっては、きっと二度とないチャンスかもしれません。
礼法、お作法まるでわ かりませんで、下手なネット情報や人聞きなどの悪あがきするのもやめました。空っぽのままで。
ドレスコードは、白足袋。これだけは、厳守。わたしにとっての一張羅でうかがいます。総手刺の藍染道衣です。

お正客、幸村先生、そしてわたしにという順番でお茶椀がきました。サップグリーン色の液体がとろっと流れ込んできます。
そうしたらねーびっくりなんですが、わくわくっと高揚した気持ちがさわさわさわっとこみあがってくるじゃないですか。ほんとですよ。
お濃茶ってたいへんな速攻性、効用あるよ。えらいこっちゃ!w。
絵仲間のあっこさんも柿色の鮮やかなキモノを着て一緒に。大活躍でした。この日のために、特別なお香を創作して参加してましたよ。
 (photo by Masao KOMURA) 当日のすべて全貌へ
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お煎茶道デビュー

といっても、この道に最近踏み入った友人に同伴して、お煎茶席っていう未知の世界へ向かう。
文人華道 清泉幽茗流(せいせんゆうめいりゅう)秋の茶会@神楽坂。

急須の作りや、小ぶりな茶碗がとても新鮮です。

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この日は、3部構成。玉露を一服→煎茶→一杯(躙り口から入って膝をくずして・・美味 い日本酒待ってましたw)

その1.玉露
お点前をする人が二人対して、それぞれ「玉露を淹れる」という使命をうけて客をもてなします。
茶葉や所作は決 まっているけど、点てる人それぞれの呼吸や間合いは違う。
面白い趣向です。
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元タカラジェンヌのお師匠さまと記念撮影、玉露→煎茶→ホッと美味しいお酒をいただく。
お煎茶お師匠さんと1s CIMG0556

差後に、この日のドレスコードについて。
白足袋または、ソックス。膝頭がでちゃまずい。
出かける一時間前まで、適当な洋服をちらちら見繕ってたんだけどハッと思いついて総手刺し の道衣で行こうと決心する。
年明けの明治神宮の奉納演武で使う予定だった道衣で参りましょう!数奇な運命をたどってわたしの手元までやってきた上下なんです。
わたしにとっての正装だけど、果たして煎茶道の席でも失礼じゃないだろうか・・・どきどき。

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お煎茶という文化、この道を精進する人々、丸ごとめちゃくちゃ粋だあ。